#17  持続可能な社会を目指してLUSHのアクション

4月からのエネルギー自由化に向けて色々な情報が出てきました。今回、ボク達はブランドで再生可能エネルギー普及のキャンペーンを展開。持続可能な社会を目指すイギリス発のフレッシュハンドメイドコスメブランド「LUSH/ラッシュ」に話を聞きてきました。ラッシュのキッチン(本社製造工場)でのインタビューはライム、レモン、グレープフルーツのオイルが甘く爽やかな香りのなか始まりました。

ーラッシュさんの率先してアクションを起こすことに対して、消費者として真似していけるポイントはないかと思っているのですが、環境や社会問題に対するキャンペーンはいつ頃から始まったんですか。

ラッシュ:創立当初から、社会の一員として我々を取り巻く社会の中の課題にきちんと向き合ってきた中で、イギリスでは10年ほど前、日本でも5年ほど前から最大のメディアである店舗を使ったキャンペーンをより積極的にやり始めました。私たちが企業活動することで、社会に良いインパクトを作っていけたらと考えています。

ーキャンペーンは国ごとにカスタマイズされてるわけですか。

ラッシュ:グローバルなキャンペーンとしては動物実験反対やLGBTの権利擁護、余計な包装をせずネイキッド(裸)で商品を売ることで過剰包装への問題喚起を促すというアクションがあります。グローバルなキャンペーンもありますが、それ以外のローカルで実施するものもあります。今回のエネルギーキャンペーンは、このタイミングで電力自由化が始まるのは日本だけですね。

ー日本の場合は反原発、脱原発ということで企業的にはメッセージを出し難いところもあると思うのですがラッシュさんはハッキリとメッセージを発信するじゃないですか、日本と海外では企業文化は違うのでしょうか?

ラッシュ:社会をもっと良くしたいと思うからこそ、社会の課題にきちんと向き合い、キャンペーンを通して、お客様やパートナー団体のみなさんと一緒にアクションを起こします。そこには、信念やビジョンがあるからこそ、必要な時にはスタンスを取ります。

ー日本は個人も企業も意思表示がまだまだ苦手なのかもしれません。

ラッシュ:そこで、なぜ我々がそのようなことをするのか考えた時に、なんのためにビジネスをしているのか、なんのためにラッシュのブランドが存在しているのか、という質問につながると思います。それは、会社はなんのために社会にあるのかという事までつながると思うんですよね。ファウンダー(創立者)がずっと言っている考え方の一つに、私たちはエシックス(道徳的価値観)は組織、企業になっても変わるべきじゃない、という考えがあります。

ーなるほど、そんな企業理念があったのですね。

ラッシュ:はい。社会の中の一員として企業活動をしている私たちは、社会の中の課題は自分たちのビジネスに取っても課題であると考えています。ラッシュには信念やビジョンがいろいろあるのですが、その中には「人も動物も自然環境もハッピーで持続可能に共存できる社会を目指していく」というものがあります。

ーハッピーになる権利は動物にも人にも環境にもある。

ラッシュ:そのために商品開発から原材料の調達、製造、販売まで自社でサプライチェーンを保有することで、より社会にポジティブなインパクトをもたらすようなビジネスのやり方を追求しています。

ーポジティブなインパクト良い言葉ですね。

ラッシュ:私たちはキャンペーンカンパニーでもあり続けたいと思っています。CSRというチームがラッシュにはありません。ラッシュにとって、キャンペーンなくしてラッシュじゃない。

ー社会的に影響力のあるラッシュさんのようなブランドが、エネルギーについて真剣に考えて、やろうとしているということを紹介していくことで、このWEBを見てくれてる人からアクションをおこしてもらえると、ありがたいなって思います。

ラッシュ:自分達だけでやってもインパクトにならないことも、そこにはパワーシフト・キャンペーンさんのような専門家といいますか、草の根の現場で活動されてる方と協力しながら、お客様と一緒に社会に対してアクションを起こして再生可能エネルギーの普及を応援していきたいと考えています。

「環境への配慮は、スタッフやお客様を含め誰もが持つべき責任」というポリシーを元に、「電気を選ぶ」ということに関しても責任を持つラッシュ。その取り組みは良い香りと一緒に豊かなハッピーな気持ちにさせてくれるはず。そう感じた今回の取材だった。

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