#18  北杜星は北の大地を目指す!

今回は山梨自然エネルギー発電株式会社と 北杜星 の代表取締役でもある、電力発電家でありながら歯医者の大友 哲さんを訪ねました。さぁ、4月の自由化に向けてメディアも取り上げ出しました。さぁ、みんなで考えましょう。

大友:自分は発電事業家なのでパネルを並べて、売電するのが目的で会社を始めました。ただ自分で作っていただけなんですが、お客さんが作って欲しいという要望があって、工事もどんどんやるようになって行きまして、気がつくとメインになってしまったんですね。

ー発電することがまず始まりで。山梨自然エネルギーは別会社になるのですが?

大友:山梨自然エネルギーは最初に自分が作った会社になります。今は太陽光パネルを設置する施工会社になっていますけど。だから北杜星を作ったのは出資を受け入れるためなんです。

大友:山梨自然エネルギー発電は私の会社なので、自分が資本金を出しているので、人に売ることはしたくないんですよ。そうすると自分自身がいなくなっちゃうから、取られちゃうから。権利取られますからね。だから発電事業会社として別に独立させて北斗星の株を販売して、その発電事業で配当が欲しい人がオーナーになってもらう。だから別のものですよね。

ーなるほどですね。

大友:山梨自然エネルギー発電が作った商品ですね北杜星は。発電会社という商品ですよ。2015年の10月に限界集落に近い北杜市で、63.5キロワットの発電所を北杜星としては1つ作っていまして。これから2号機、3号機と増やしていきたいなと計画中です。300万円ぐらい売電して資本金は1200万円ですから、だいたい4分の1くらい。投資した資金に対して戻ってくる計画で進んでいます。

ー毎年かせいでくれますね。そうすると、だいたい4年で元が取れる?

大友:はい、そうです。だから、第2号機も製作中で融資を申し込んでるところです。3号機はまた増資して株を売って新しいのを作る予定なんですよ。どんどん増やしていって風力発電もやろうと思っています。新潟かどこかでね。
ここで、北杜星の名前の由来を説明させてください。ホームページにも掲載していますが(笑
北杜星は上野発札幌行きの電車で北に向かう寝台列車何ですよね。この会社は発電事業で北に向かおうとしているんですよ。発電事業をしながら最終的には北海道に発電所を作ろうと考えているんです。

ーどこまで北に行きますか?ロシアまで?

大友:樺太からそのあたりまで行きたいですね。北には良い発電所を作れますからね。北海道には風が吹くから風力発電の適地がたくさんあるんですよ。ただ津軽海峡に送電線がないんです。しかし、東電とか東北電力とかでは送電線作れないんですよ。そこは国の政策だから。国として作らないといけない。

ー送電線の話はいろいろ最近聞きます。

大友:弊社は北に発電所を作る会社になりたいという目標を持っています。自分の頭の中でね。最終目標はそこですよね。

ー壮大なビジョンと目標があるんですね。

大友:私どもは将来、北海道を目指しています。要するに50ヘルツの電気。電気でも50ヘルツと60ヘルツ分かれているじゃないですか。東北電力、北海道電力、東京電力は50キロヘルツなので、まずはそのエリアから発電所を作りたい。そこが最初の目標ですね。 そもそも、自分は株主運動をやっていまして、東京電力の株主を25年くらいやってるんです。脱原発を求めて、ずっと東電で株主運動をやっていたんですよ。

ーもの言う株主としてですか!

大友:そうです。株主総会で提案したことを自分で実現させようと。将来的には東電と肩を並べる会社になると目標を立てています。生きてるうちには、そこまで行くぞ!と自分では思っています。

ー今も株主なんでしょうか?

大友:そうですよ、100株しかないですけどね(笑
だけど、もの言う株主だけど東電とは別に戦うつもりもないですけどね。電気の売り先はいろいろあるんで、売り先の一つが東電とか東北電力の中にあるわけで、自由化でも特に売る相手はこだわっていないんですよね。

ー現状は、制度も流動的な部分も多いです。

大友:今は固定買取制度が一番メインだから、それをメインにやっていこうと思うんですけどね。自由化だからどこかに売るとか、その意識はないです。

ーそれよりも先のビジョンを見ているわけですね。

大友:はい、目標を持ってやっています。

ーもともとは歯医者さんなんですよね。

大友:原発をなくすためというよりも、もっと自然エネルギーに興味があってやっていたので。

ーそれが30年くらい前ですか?

大友:だから東電の運動と重なったわけですよね。たまたま自分の興味がそこにあったので。東電の株を持っていろいろ活動すればいいんじゃないかと思って。まぁ、そんなことが根底にありますよね。

ーなるほど、奥が深くて歴史があるんですね。

大友:実は天体観測の望遠鏡の趣味、家に天文台も作っているんですよ。

ーさっき星の名前をつけた記事も見つけました。

大友:望遠鏡を作るのが趣味だったんですよ、だから物作りが好きなんですね自分は。学生の時から太陽光を作るのも望遠鏡を作ることの延長線上にあるんですよ。

熱く語る大友社長の目は夕日に照らされてキラキラ輝いていた。永遠に少年のマインドを感じながらボク達は山梨を後にしました。

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