#34  ベン&ジェリーズはアイスクリームで世界を変える

産地直摘み!太陽や風など自然が生んだ再生可能エネルギー100%の電気をスマホに充電してみよう♪ ベン&ジェリーズ はそんな奇抜なアイデアで僕たちを楽しませてくれている。表参道のお店に行くと無料で電気の充電スタンドが使えるのだ。さぁあなたもクリーンな電気を体験してみて欲しい。今回、ボクたち取材班はそんなお話を聞きに表参道にあるベン&ジェリーズでマーケティング担当である溝越えりかさんを訪ねました。

—アイスクリーム会社なのにオーガニックの電力を持ち込んだことに驚きました。その理由は食材にこだわりを持っているからでしょうけども、地方の電力会社に充電しにいくわけですよね。

溝越:蓄電池を各地の電力会社に運んで電気を入れてもらっています。

—本当に行ってるんですか?(笑)

溝越:まず、供給者のもとへご挨拶もかねて伺いました(笑)。一番最初はコンセントから電源を取るところからやりました。今は蓄電池をお送りして充電して送ってもらっています。

—電池はどのぐらいで無くなるんですか?

溝越:10日に1回は変えています。蓄電池なので外からはエネルギーが無くなってるかはわからないんですけど。お客様の数を見て変えています。

—評判はいかがでしょうか。

溝越:最初はわかりにくいので、「これなあに?」って感じですが、店内で流れてる動画を見て知っていただいてる感じですね。

—発電所はどんな基準で選んでいるのでしょうか。

溝越:いろんな発電所がピックアップされた中で選んだのは、綺麗な地域で作られてる自家取りの野菜。そんなイメージの発電所です。

エネルギーもアイスも綺麗な地域のもので

—アイスクリームで使っている食材と同じ基準ということですね。
どこかの会社にお膳立てしてもらってやってるのですか。

溝越:いえいえ。全部自分たちで交渉しに行きました。FOEさんなどは去年からお付き合いはあったんですが、立ち上げの連動性はなかったんですね。

—賛同する企業も出てきていますか?

溝越:はい。連絡いただくことが増えましね、何か一緒にやれたらという話が増えています。

—ベン&ジェリーズの活動の背景にあるものは何でしょうか。創始者がソーシャルマインドが強いということでしょうか。

溝越:ベン&ジェリーズでは、おいしいアイスクリームで世界をよりよくしたい、という考えが根底にあります。
企業は社会的な責任を果たす義務がある、と考えているからです。
気候変動キャンペーンはこの理念に基づいた活動の一つで、世界中で大々的に取り組んでおり、長期的に続けていくものです。地球もアイスも、溶けちゃうと困りますからね。

ーアイスを食べて人間も環境もHAPPYになると。

溝越:ベン&ジェリーズの考え方は「アイスクリームで世界を変える」大きいテーマありますので。平等というのを大事にしていますね。だからフェアという観点から問題にアクションしている部分があります。

みんなで気候保護活動に参加しよう

—次の展開も楽しみですね!

溝越:実はCO2を一番出すのが牛の「ゲップ」だったりするんですよ(笑)。

—メタンガスが出るんですよね。

溝越:アイスクリーマーも電気を使いますし、そこで環境に負荷をかけないで出来るかはずっと議論はされてきました。冷蔵庫を変えたり、ガス自体を変えたりはすごくやってきたんですよね。その中で、このままでは地球がもたない。社会的な活動ができる企業が声を上げていかないと全国的にも広がらないと感じています。

—ソーシャルミッションの今後の予定はありますか?

溝越:気候変動に関しては去年キックオフをして、「気候変動ってなんだ?」というのを日本の皆さんに知ってもらおうというキャンペーンでした。メインはアースパレードに出て人を集めようというのが1年目で、2年目は一歩進んで「再生可能エネルギーって何なの?」というのを知ってもらおうとキャンペーンです。今後も、1年ごとに目的をもってキャンペーンを実施する予定です。

—今はディスカッションの最中なわけですね。

溝越:日本チームとグローバルチームで情報交換しています。ただ日本ではまだマインドが変わってこないので、そこからの草の根的な活動がメインなのかと考えています。

—まだ電気の値段の話が多いですからね。

溝越:価格しか議論されないのが日本の現状ですよね。それに企業が日本で動いていくのなら政府への働きかけもあると考えています。

草の根的活動をムーブメントに

—政治を動かす力にもなりますよね。

溝越:活動をムーブメントに変えられたらと思っています。

—それは心強いですね。

溝越:でも、私たちはアイスクリームブランドなので色々NGOさんたちのお知恵をお借りして、私たちが持っているブランドやマーケットの力を結束して、よりインパクトのあるムーブメントへしていきたいと考えています。

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