#40  CREATIVE MOM'S LINK 大原康子さん

クリエイティブマムズリンク(CML)の代表 大原康子さんにお会いして来ました。
CMLは、創造的な人生を生きるママたちの応援団。ママの「はたらきかた」をクリエイティブするフリーランスのチームです。ママたちにどんなお仕事があり、どんな風にお仕事をされているのか、詳しく伺ってきましたよ。

知ってる?日本女性の未就業率

—まずは、このチームが始動した経緯を教えて下さい。

大原さん(以下、大原):いつも夢見がちなことばかり言ってるから中二病って言われるんですけど(笑)…、日本女性の就業率って知ってますか? おおよそ70%で、約3割が未就業なんですよね。
その中3割の中で最も就業率が低いのが20~30代で、人数だと約170万人ともいわれています。これは、言うまでもなく妊娠や出産を機に退職するケースが多いから。産後に子供を預けて働く人ももちろんいますが、保育園や二人目問題など、ママのにかなりの努力が必要であるなど、継続は簡単ではありません。こうした理由から、現状では働くことを諦めざるを得ないということも多いんです。

—確かに出産時期に働くのは現実的に難しいですし、それを嫌う世間の風潮も少なからずありますよね。

大原:女性が「はたらく」に向き合う時、いつの間にか刷り込まれた“ママだから”“女性だから”という思い込みによって、その人本来の輝きを陰らせていることがあると思うんです。だから「はたらく」ことを通して創造的に人生を生きるママたちの応援団でありたいと思っています。その環境を提供していきたい。そんな気持ちで動いています。

—物凄く素敵なコンセプトですね!

大原:中二病って言われるのわかるでしょ(笑)
だから集まって来る人もユニークな人ばかり!でも、夢見がちなこと言ってても、意外とその通りに実現していったりするものなんですよ~。

CMLというチーム

—具体的には皆さんどのようにお仕事されているんですか?

大原:わりと多くの人が、子どもが小学校に入るくらいでまた働こうと思うんです。
でも、その段階で以前に仕事をしていた時期から6~7年のブランクが出来てるでしょ。例えばパソコンとかも2グレードくらい変わっちゃってるから浦島太郎状態。

—周りを見ても、元の職種に戻る人はわずかで、パートタイムなどの非正規労働が多いですね。

大原:だからその6~7年の間にアイドリングを続けられるようにすることって必要なんじゃないかと思うんです。子供を持つ前の10%の力で働けることでもいいと思う。そんな各自のニーズに合ったお仕事をして貰っています。
家庭も個性も大事に、その上で仕事が出来る、そんな女性にとってのセーフティーネットとしてのチームが私たちのチームです。

—どんな方たちがお仕事されているんですか?

大原:今メインで動いている人たちは30代後半~40代半ばを中心にの30人くらい。プロとして仕事をするけてど、子育てとか自分の時間を大切にしながら仕事をしたいっという方が多いです。今は専門性のある人たちが多いけど、後々は専門的ではない人も迎えられるようにしたいなって思ってます。

—大原さんがプロジェクトマネ―ジャーですよね?

大原:そうです。プロジェクトマネージャーの下に頼りにしてるディレクターの方々がいて、その下にフリーランスクリエイターのメンバーがいます。システム開発とかWEB関係とかグラフィックデザイナーとか、イラストレーターとかライターとか。多種多様です。

プロジェクトのニーズ急増中

—今までにされたお仕事の実績について教えて下さい。

大原:いくつものプロジェクトを動かしてきましたけど、今は“子どもを産んだ女性だからこその感性”を活かせる仕事が増えて来ています。例えば産婦人科のロゴとか冊子とか。女性だからこその経験と感性を買われてのお仕事はより嬉しいですね!

—働く女性側にもやりがいがありますね!

大原:「あなたじゃなきゃできない仕事」だからね。胸を張れる仕事ですよね。
その他、家族や親子を対象にしたウェブ制作やプロモーション企画のお仕事も増えています。
色んな繋がりから様々なお仕事を振って貰っていますよ。

今後のCMLは?

—これからのことで考えている展開を教えて下さい。

大原:もう一つの大きなコンセプトとして社会貢献もしていきたいっていうのがあるんです。
今は子宮頸がんの検診受診率向上に関する啓発活動や情報配信をするWEB運営をしていたりします。

—お仕事の目線だけではない活動もされているんですね。

大原:あと、物作りが好きなママたちとも繋がれないかなって思っています。洋裁が好きでお友だちママたちと不定期開催のお店をやっていたママがいるんですけど、そういうママたちの「好き」を活かして物を作って貰うようなコラボが出来ないかな~と模索中です。

—今後の展開も楽しみです。大原さん、有難うございました。


今まで女性が自分の生き方をクリエイトするっていう価値観がなかったことを怖いな~と思うとおっしゃっていた大原さん。そんな大原さんだからこそ、女性の新しい働き方を提案してくれるんですね。
「シングルマザー支援はお金ではなく、シングルマザーになっても困らない人材を育てること」という言葉も印象的でした。 「働き方」は「生き方」というコンセプトに学んで、私たち女性も自分で選んで自分で決める――――そんな風に自分の人生をクリエイティブする生き方を考えていきたいですね。

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