#44  竹村英明さん「電気を使って社会を変えましょう!」

今回のハッピーエナジーは脱原発と再生可能エネルギー普及のために30年以上活躍中。いまだ現役。グリーンピープルズパワー代表取締役、イージーパワー株式会社代表取締役、市民電力連絡会理事長の竹村英明さんに再びお話を聞いてきました。昨年の電力自由化後の流れと風はどこを向いているのか?!そんな話を聞いてきました。グリーンピープルズパワーのキャッチフレーズ「私たちは、市民が市民のお金で発電所を作り、その電気を市民に供給する社会を目指します。」その思いを感じたインタビューです。さぁ、みんなで考えましょう!

―再生可能エネルギーのが比率は

竹村:再生可能エネルギーの比率は40%を維持しようと思っています。

―今のところの強みはどんなところでしょうか、竹村さんがやっているところですか。

竹村:それはすごい強みだよね(笑。でも再エネ100%無理でしょう。

―だけど、生活クラブぐらいの比率にするのかなと思っていました。

竹村:急には無理なんでね。

―会社設立して一ヶ月以上経ちましたか?

竹村:設立してからは一ヶ月以上、2月3日でしたから。

―反響はいかがでしょうか。

竹村:集まるのは、5人とか10人とか、そんな規模でやっているので、ある意味で「入れ食い」のような状況ですよ(笑

―それはすごい!

竹村:集まった人はみんな契約に至るみたいなね。

―熱烈なファンがいらっしゃいますね。今は東京電力管内だけですか?

竹村:ずっと東京電力管内にするつもりですよ。それ以上に広げるつもりはないです。基本的に、広い意味の地産地消で、北海道には行きません、九州にも行きません。もしやるなら北海道で同じようなことをやりたい人がいれば、お手伝いしますよってね。。

―大手電力会社のあるエリアごとに一個というイメージでしょうか。

竹村:例えば九州にはたくさんありますからね。そこを荒らすわけにはいかないでしょ。

竹村英明 電気のお悩み相談会を開催

―でも、東京にも多くありますよ(笑

竹村:でも、東京は人口が多いでしょ。

―東北は逆に少ないですよね。

竹村:東北は全然無いからね。ポテンシャルが低いですよ。だから東北は作ると良いですよね。本当は会津電力なんかがちゃんとやれば良いなと思いますけどね。

―市民電力連絡会から生まれたのが、グリーンピープルズパワーなんですよね。

竹村:市民電力連絡会のプロジェクトから出来た小売会社ですね。

―値段は高いんでしょうか。

竹村:値段は安いですよ。300kw以上使ってる人はkWhあたり2円も安くなります。でも節電型の人には高いかな。

―東電に比べると、どうですか。

竹村:800kw以上使っている人なら月に5千円も安くなるんですよ。

―これを応援すると市民電力連絡会を応援する事なるんですかね?

竹村:市民電力連絡会とグリーンピープルズパワーは別の法人です。直接の関係はないですが、グリーンピープルズパワーの電気を使う人が増えれば、市民電力連絡会メンバーの電気を増やすために、市民電力連絡会の発電所が増えるということはあるかもしれません。

―3つの標語の社会を実現するために。

竹村:とにかくスイッチしましょうと。再エネの発電所作りを応援しましょう。そして政策を変えましょうと。これがこの会社の大特徴なんですよ。

―ネットから申し込みもできるんですよね。

竹村:そうですね、昨日も来ていましたよ。

とにかくスイッチしましょうと

―目標世帯数はあるんでしょうか

竹村:自立をしていくために、どれぐらい必要かと見ているわけですよ。需給管理を自分たちでやるには、1300件くらいまで獲得しないといけません。事業計画上は、その時点で独立というシナリオで描かれていますから。

―東京の中で自立して存在する電力会社で、みんなで再生可能エネルギーを増やしつつ、日本のエネルギー政策を変えていく。具体的に何をする事になるんでしょうか。政策提案をしていくってことでしょうか。

竹村:政策提案は市民電力連絡会でやっています。GPPのユーザーも、それをサポートしていく感じになるでしょう。

―電力自由化なりましたけど、あまり盛り上がってないですよね。

竹村:そこは認識が違います。実は静かな盛り上がりがあるんです。みんな変えたいんだと思いますよ。でも、どこに変えて良いかわからない。

電力自由化盛り上がってないですよね(笑

―竹村さんの周りも変えていない人多いですか?

竹村:変えてない人だらけだよ。変えてる人が多いから、GPPにも商機があるんでしょ。

―僕の周りは以外と変えていますよ。竹村さんは商売も好きなんでしょうか。

竹村:商売というか、金儲けが好きなわけじゃないんだよね。市民が自分で電気をつくり、販売し、使うという仕組みをつくらねばと思っているだけです。今のロクでもない人がやっている経済とは別の経済が出来るというところ。違う人たちによって日本の経済が回り始めるって、それって面白いじゃない。

違う人たちによって日本経済を回そう、それって面白い

―面白いです!

竹村:それをやりたいんだよ。

―ある程度の経済フィールドのルールでゲームといいますか勝負をしていると。

竹村:経済が回り始めれば政治も変わるよね。古い経済でやっている人は落ちぶれていくわけだから。みんなが豊かとはいわないまでも、安心して暮らせる社会になるんですよ。それは再生可能エネルギーだけじゃなくてもね。そういう力を持っていますよね。

そして、再生可能エネルギーで経済を回す

竹村:要するに回さないと面白みはないよね。最初は発電もしたことないから、恐る恐る発電してみた。発電は簡単という風になってくると、今度は小売を供給しようとなる。そうすると、だんだん経済を回しはじめる。

―経済を回さないとダメなんですね。

竹村:そう。作って売って、自分達でのその元を、また作る。みたいなね。
こっちの世界に発電所メーカーさんとかね輸送業社さんとかが、こっちの世界に来た方が楽しく生きていけるなーみたいなね。

―それは素敵な社会ですよね。


電力自由化で見えてきた自由化とはなんだったのか?!自由化を考えたら個人の自由についても考えた。そしてそれは市民社会の自由にも。僕たちが社会を変えるアクション、自己主張の形なのです。チョイス イズ ユアーズ。
僕たちが選んで決める。出来ることはみんなでシェアして進んでいく。そして、自由化の先にある未来をイメージしながら。

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