#50  現代社会の歩き方「サバイバルママ」~シンママ加藤先生の体当たり子育て術~

※加藤先生のお子さんではありません

娘は、産まれた時からアレルギー体質。私が少し油断するとお肌がグジュグジュに。
だから、子どもの肌に触れる衣類や布団にも気をつかい、もちろん私の化粧類や食べ物もすべて無添加!・・・結構高い・・・
子育てしながら悩む日々。そして、シングルマザーとなり収入激減!!・・・

Happyマネー講座でおなじみの「加藤葉子」先生が、人生を賭けて体得した子育ての”必殺技”を惜しげもなく共有してくれます。
シングルマザーに限らず、子育て現役世代必読のコラムをお楽しみください!

教育費はいくらかかる?の不安から決意に

子どもの教育費は進路にもよりますが、大学が私立になるとざっくり1000万円かかります。教育費以外にも子どものクリスマスプレゼントや自転車・携帯・衣類など考えるときりがありません。しかし、私はどうやって貯めたらいいかわからない中とりあえず「国公立の進学のために最低必要な600万円を貯める!」と心に決めました。

不安からの決意とスタートです。

教育費はいくらかかる?の不安から決意に

心に決めたものの、家計簿をつけてみると・・・
お金に羽が生えているとしか思えないような家計・・・
贅沢もしていないし、旅行も行っていないのに・・・
なぜ?子どものために少しでもお金を貯めたいのにどこがどう悪いの?

これが、10年前の私です。

家計簿をつけても続かず挫折。おそるおそる通帳を開いてみても貯金は増えず・・・レシートの山と私のストレスだけが増えていく。そんな中での離婚調停でした。

保育園に入れず!無認可保育園に月6万円が飛んでしまう

子どもとの生活のために仕事は必須。しかし、駅から近い順に保育園を3園希望したのですがすべてアウト!仕方なく、無認可保育園に預けての仕事スタートです。

無認可保育料は月6万円。家計が苦しい・・・
とてもじゃないけどやっていけない。毎日のように役所に問合せました。話をしている中「離婚調停中だったら、民生委員を訪ねて紙を書いてもらうと保育園に入れる可能性が高くなる」と教えてもらい、即行動!仕事を始めて4か月後、無事入園!

シングルマザーでも府営住宅に入れない!

家賃を少しでも安くしたい!そう思って大阪の公的住居「府営住宅」に電話したのも10年前。

私:「母子家庭になる予定です。今から応募したら入れますか?」
窓口:「応募はできます」
私:「よかったです!母子家庭だと優先して入れるのですね」
窓口:「あなた、母子家庭どれだけいると思っているの?」
私:「・・・」

結果、府営住宅入れず、民間の賃貸を探すことに。とにかく家賃を低く抑えたくて、古い一軒家を契約しましたが、不動産トラブルがあり、引っ越しできないだけでなく、既に支払った家賃1か月分をドブに捨てることに。

トラブルのことを弁護士に相談すると「あなたは悪くありません。損害を請求できますよ。」とのことでしたが、離婚調停直後の出来事でお金のことで人と争う体力も気力もなく、泣き寝入りでした。

家計をスリムに!子どもの教育費を貯める

保育園や賃貸トラブルで、シングルマザー1年目は大赤字。それでも、子どもと生きていくために離婚前から勉強していたお金の知識をどんどん実践。少し安い賃貸に引っ越しして、生活が落ち着いたころから家計を見直し、子どもの教育費を貯めることができました。

そんな中で経験したサバイバルの知恵をこれからコラムでお届けさせていただきますね。「みんなどうしてるの?」の疑問にもお答えさせていただきたく、色々なママの経験もご紹介させていただきます。

今回は、上手に安くて住みやすい家を見つけたMさんを御紹介させていただきます。

〝契約社員 保育園ママ Mさんの家探しサバイバル”
「住まいをどうしよう」
シングルマザーとしての生活をスタートする上で住まいは私にとって高いハードルでした。
子供は3か月。出産時に当時勤めていた派遣の仕事は辞めてしまっていて、個人的な収入はほとんどない。不動産会社に行ってみても、収入が不安定で、保証人がいないと賃貸契約を結ぶのは難しい、と言われ途方に暮れていました。

母子シェルターも考えました。
母子シェルターを利用し始めると、友人との連絡が気軽ではなくなると聞いていたので、まずは、親しい人からということで友人に相談をしてみたところ

「もし決まっていないなら、当面家を貸してあげる」
と言ってくれ、家賃は月2万円と考えられない金額で住まいが決まりました。
子供と2人家を出てから1年8か月。私は派遣社員から契約社員になることができ、生活も徐々に安定したきたので、そろそろ引っ越しを!と考え始めるようになりました。
しかし、「ここはいい!ぜひ住みたい」と思うところは家賃が高く・・・そんな現実にイライラし始めたころに、UR賃貸の存在を知りました。

実際に見に行ってみると、外観は古くはじめは乗り気ではありませんでした。でも、家に入ってみると、意外なほど清潔感があり、きれいで、風通しもよく、住み心地がよさそうに感じました。
キッチンやお風呂場などの水回りが清潔だったのもポイントが高かったです。

しかもURにはいくつか割引制度があったんです!
私が利用しているのは「ママ割」。
18歳以下の子供と同居している家庭が利用できる割引で、家賃が2割引になります。私の場合は、実際の家賃は月43,500円ですが、実際に支払っているのは月34,800円。年間で10万円以上も安くなっています。

ママ割以外にも、子育て世代向けの割引制度や、ご実家と合わせてURにすることなどで得られる割引もあるようです。また、礼金が不要である点や、保証人が不要である点は、利用しやすいポイントではないでしょうか?敷地内に小さな公園が多くあり、今も子供と楽しく生活できています。

加藤先生のワンポイント!

シングルマザーになるならないに関わらず、子どもがいるからこそお金のことで悩みますよね。でも、なんとかしてがんばるママには必ず希望の光が見えてきます。ひとりで悩んでしまった時は、「今困っている」ことを友達や専門家にも相談してみましょう。
※もちろん加藤先生にも相談できます! →info@happy-energy.jp まで!

今回はお子さんが小さいママの体験談でした。次回は、子どもの教育費が最もかかる高校生ママの教育費の乗り切り方をご紹介します。

加藤先生のプロフィール

(マイライフ・エフピー代表 ファイナンシャルプランナー)
現役シングルマザーとしての波乱万丈な経験と子育てに関するお金の話をブログで配信するや瞬く間に全国の女性から相談が殺到!
NHK WEBコラムや子育てとお金に関する書籍も多数執筆。 現在は、年間300件以上の個別相談と年間50件以上の講師・講演活動のかたわらファイナンシャルプランナー育成事業も積極的に展開中。

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