#68  現代社会の歩き方 「サバイバルママ」~出産前の離婚・退職から再就職まで働けない期間を給付金141万円と節約で乗り切った術~

離婚・退職・出産・再就職まで国の給付金141万円で働けない時期を乗り切ったAさん

私は2人目妊娠中、産休前に離婚をして
実家に戻ることを決めました。

仕事は看護師で、9年間勤めていたため
産後もそのまま働きたいという思いがあったのですが
実家から距離が離れた場所だったため、
復帰後の生活を考えると退職という決断をすることになりました。

しかし、貯金がほとんどありません。
看護師はお給料が高いというイメージを持たれますが
夜勤ができなければお給料は少なく
どのように子どもを育てていくのか悩みながら

離婚・退職・出産・再就職まで国の給付金を受給: 約141万円
家計の節約:年間約58万円

を実践して、今では2人の子どもを育てながら
ムリなくお仕事ができています。

<出産前後の手当や保険金など>

出産前後の手当は色々ありますが
出産手当金を受給できるよう
産休に入ってから退職をしたのですが
その結果、出産手当金を受給できることになりました。

<出産前後の給付金>

出産手当金:606,480円
出産育児一時金差額支給:26,198円
付加給付:47,229円
任意加入中の医療保険:20万円
合計:約88万円

出産は帝王切開での入院だったため保険適応ということで
高額療養費制度や出産育児一時金の直接支払制度を利用し、
窓口負担額は0円で済みました。

さらには付加給付制度+出産育児一時金の差額給付で7万円受給。
任意加入の医療保険からも給付金が20万円受け取ることができました。

想像以上に大変だった退職後の生活費

わずかだった貯金は
引っ越し費用や出産準備のため
あっという間に消えてしまい
生活費を捻出することが大変でした。

出産前まではフルタイムで働いていたため
ひとり親家庭に支給される「児童扶養手当」は所得制限のため受給できませんでした。

収入は、養育費月4万円と児童手当月1.5万円。
生活費は、月22万円以上かかってしまいました。

<主な生活費>
保育料:月32,000円
健康保険料:月31,200円
実家に入れる生活費:月50,000円
車のローン:月36,000円
生命・医療・車の保険料:月2万円
3カ月毎 の住民税:56,000円
食費や子どもの衣類など:月3万円
国民年金保険料:免除申請で0円
合計:月約22万円

想像していた以上に支出が多くなっていました。

給付金を活用して産後に資格取得にチャレンジ!

離婚を考えたとき、お金の事に大雑把で
今後の生活のためにもお金の知識を得たいという理由から
自分のためにファイナンシャルプランナーの勉強をスタート!

ファイナンシャルプランナーの資格を
4カ月で資格取得をしました。

資格取得のための講座は
雇用保険の一般教育訓練給付金の対象講座だったため
受講料の20%が後日受給できました。

その結果、
受講料が79,800円かかったところ15,960円が給付金として受給できました。

様々な給付金などもらっていてはいても
生活費は必ずかかってくるため資格試験が終わったら
働き始めようと決めていたので
平行して求職活動も行っていました。

生後3か月で再就職スタート

2人目が生後3カ月の頃に求職活動をはじめました。

求職活動中には基本手当を受給でき
早めに就職先が決まったので就職後には
再就職手当を受給することができました。

<求職活動のための給付金>

基本手当:307,320円
再就職手当:134,748円
就業促進定着金:89,832円
合計:約53万円

さらに、6カ月働いたところで前職よりお給料が少なくなっていたので
就業促進定着金という給付金も受給でき
子どもの体調不良で欠勤ばかりでお給料が少なかったときの
臨時収入はありがたいものでした。

家計の節約、年間約58万円

勉強してきた知識を活かしながら自分の生活費を見直しました。
まずはお財布の中も銀行のキャッシュカードやクレジットカードは
1枚ずつにして何でもいつでも使える状況を辞めました。

そしてスマートフォンもSIMフリーにしたことで
毎月の支出を4万円おさえることができるようになりました。

さらに任意加入中の保険も見直し
保険だけで年額10万円支出をおさえることができました。

育児時間を利用することでお給料もマイナスとなりますが
その分心には余裕が生まれ、お金を使うことも減り
さらには隙間時間を有効に活用できるようになったおかげで視野を広く持つことができ、子ども達とも楽しく過ごすことができています。

出産退職で働けない期間に想像以上に出費が重なり大変な思いもしましたが
様々な給付金を満遍なく受給することで乗り切ることができました。

周りを見渡すと出産を機に離婚するママって意外といらっしゃいます。どうしても出産前後は働けない期間が長くなってしまうので、生活をしていく上で出ていくお金、もらえるお金は把握しておきたいですね。

出産・育休・再就職などの給付金は、自ら申請!

国の給付金を約141万円受給しながら乗り切ったAさん
収入のない時期に本当にありがたい給付金でしたね。

しかし、このようなありがたい給付金は
手続きが必ず必要!
つまり、自分で情報を得て
窓口で確認をしながら申請しなければなりません

改めて、ママが出産・再就職活動中に対象になる可能性がある制度などをご紹介します。

<妊娠・出産>
・出産手当金
・出産育児一時金
・育児休業給付金 など

<再就職中>
・基本手当(失業手当)
・再就職手当
職業訓練受講給付金

<ひとり親家庭向け>
・児童扶養手当
・自立支援教育訓練給付金

手続きは面倒に思うかもしれませんが、収入がない・あるいは少ない時期には本当にありがたい制度です。インターネットでも情報がありますので事前に検索をして情報収集と手続きをしましょうね。

子育て中のママはついつい頑張りすぎてしまいますが、周りに助けを求めながら子どもと笑顔で過ごしていきましょう。

働き方により収入は2倍以上変わります。しかし、Eさんのように正社員になったらから終身雇用は「あたりまえ」ではないのですね。Eさんは、解雇後、収入が減りましたが正社員に就職できたのは、経理の実務ができる、つまり手に職をつけていたことも大きいです。

会社に依存しない資格やスキルがこれから益々必要になってきます。
資格取得や就労支援など各地域で開催されていますので
情報を収集して、仕事に直結する資格取得やスキルをつけていきましょう。

シングルマザーさんの中には
看護師になる、WEB制作を副業にする、介護系の資格をとる、
アロマテラピーなどのサロンを経営する、ファイナンシャルプランナーになる
など色々な働き方をしていますよ。

加藤先生のワンポイント!

シングルマザーになるならないに関わらず、子どもがいるからこそお金のことで悩みますよね。でも、なんとかしてがんばるママには必ず希望の光が見えてきます。ひとりで悩んでしまった時は、「今困っている」ことを友達や専門家にも相談してみましょう。
※もちろん加藤先生にも相談できます!→info@happy-energy.jp まで!

今回は正社員から解雇になった体験談でした。次回は、借金により離婚、その後家計を節約したママをご紹介します。

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