#13  「おしどり」が考えるエネルギー自由化

今回はよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の芸人でありながら、その枠を飛び越えジャーナリストティックに活躍する「おしどり」のマコさんとケンさんに来年からの電気自由化についてお話を聞いてきました。
東電会見への参加や経済産業省などに取材する中で見えてきた、「おしどり」が考えるエネルギー自由化とその先の未来とは?!

エネルギー自由化を魚にたとえると

マコ 電力中央研究所「電力経済」の研究者にお話を伺ったことがあって。電力経済的に考えると発電と送電だけじゃなくて、本当は分電と売電もあるそうなんですね。その4つの業種が分かれて自由化されてるのが自由経済だと。それを電気でなく魚で例えて教えてくださったのです。漁師さん、卸市場、運送会社、小売店、これが魚なら全部分かれてる。一社が地域で全てを独占していて、魚を買う時にそこの会社のものしか買えないなんでまず無いですよね。経済で自由を考えるならと発電、送電、分電、売電と全部分かれていて、そこにはどんな業者も参入できる状態だと。とにかく重要なのは発電と送電をまず分けること。そこからスタートですよね。

ケン はい、いろんな種類の魚がいることが大事なんですね。選択肢があることが一番重要なんかなってことですね。

—それは多様性を守るということかも知れません。電力自由化から市民レベルでエネルギー改革はできるのでしょうか。

マコ これまではムカついてもいても東京電力の電気を使うしかしかなかったですからね。

ケン でもね、自由化になって東京電力を使う人が少なくなったら何か変わりますかね。

—そこまで行けば。それは変わると思いますね。でも、選択肢が多くないとそれもできないでしょうけどね。

マコ 面白いのはドイツでは同じ会社でも、どうやって発電した電力かを知って選ぶことができるんですよね。それは投票とは別に自分の意思表示ができるから素晴らしいですよ。

電気を選ぶことは投票とは別の意思表示

マコ 私は動物実験しているシャンプーや石鹸はあまり使わないんですよ。チョコレートもフェアトレードのものを選んだりもします。もともと自分の普段使ってるものが、どうやって作られてるのか興味があったので、食品や身につけてる物で意思表示出来るものを選んでいるんですね。社会を変えるのは、政治だけ・私たちが参加できるのは投票だけではなく、毎日毎日、生活の中でたくさんの一票を持っていると思って。何にお金を使うか、どこに足を運ぶか、それも意思表示で、社会を変える一票だと思うんですね。でも今までは電力は何も選べない状態だったので、来年の4月から他の選択肢が出て選べるなら、値段じゃなくて東京電力以外の電気を使いたいよね(笑。

—そこで、自然エネルギー系は少し高くなりそうなんですけど、値段はいくらぐらいならokだったりします、今の2倍の価格なら払いますか?

マコ はい、倍の価格なら払います。余裕で払いますね。電気代は月5千円くらいですけどね。エアコンやホットカーペットなんかは使わないですよ、寒い時は自分温暖化でめっちゃ着込みますよね(笑

—日常生活は結構オーガニック志向ですか?

ケン 単なる自然志向じゃなくて、お互いの良いところをバランスよく使うライフスタイルかもですね。

マコ 化学繊維のものはあまり着ないとか、綿100%好んで着るとか、だから寒いときはめちゃ重ねて着ます。でも全然、気がついてない知らないことも多いから毎日調べて、何かを探している感じですね。

—いつも取材をすると感じるのですが、エネルギーについて考えるとライフスタイルとか生き方についてもちゃんと向き合って考えることになるんですよね。それに付け加えるとクリエイティブに現状を変えるために一般の人が、おっちゃんや普通の高校生でいいんだけど、カフェでトークの話題に出来るぐらいにする事が、ボク達ハッピーエネルギーの役割だと思っているんですよ。

ケン 僕たちが変わらないと、そういうことですよね。

マコ そうなんですよね、電力市場というよりも私たちが使っているものに想像力を働かせることが重要かなと。ドイツ行った時に通りがかりのお肉屋さんが扱う肉類がどこの農場でどのように解体して作られてるか、毎週1回ツアーをやっていて、買いに来たお客さんが申し込んだら農場に見に行けるんですよ。思ったよりも普通にやってるようで、申し込む人も結構いて、出会った女性は2回に1回は行くと言っていました。ドイツの人達はすごく自分の使ってるもの、食べてるものがどうやって出来てるか興味を持っている人が多いんだと知りましたね。

電気をつくる場所にツアーで行こう!

—日本は用意されたものに慣れ過ぎていますよね。上手にラッピングされたものが好きと言いますか。依存癖があるんですかね。大きなところとやる安心感もあるのかな。

ケン 僕はこの状況を学校でプリントもらう時にすごく似てるとおもうんですよね(笑。前から順番に渡される状態。それがすべてみたいなね。

マコ それ、ホンマによくいうよね(笑。やっぱり選択肢が多いことが重要ですよ。ドイツの高校生に日本は公共放送が1つしかないっていったら大丈夫ですか?って言われたことがあって。

ケン ドイツは公共放送がたくさんあって選べるというのを聞いてね。思いもよらなかったんですよね。

マコ そう、いくつかないとダメなんですね。公共放送が一つだと伝える意見も一つしか出てこないから、それで国民はものを考えることが出来るのかっていうね。選択肢があってはじめてどれを選ぶか考えることが出来るんですよね。
やっぱり先に選択肢が出現するべきだと思ったんです。こんなものが欲しいといって出てくるのではなく、先に選択肢があって、そこで支持されるものは当然残るわけですし。新聞とかテレビに文句を言うのではなく何を選ぶのか自分で考えないとダメなんですよね。

ケン そして、やっぱり僕たちが変わらないとダメ、そういうことですよね。


おしどり http://oshidori-makoken.com/

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