今回、ご紹介するのは「自然エネルギーをあなたのそばに」をキャッチフレーズにMY発電所キット等を販売する LOOOP さんです。４月の電力完全自由化に向けて、「Looopでんき」というサービスの受付も開始しました。できる限り自然エネルギー電源の比率を高めることを目指した「自然派」の電力販売です。もちろん、料金も安く提供しています。もうすぐ春、ポカポカ陽気を感じながら、それではみんなで電気について考えましょう。

ーいつ頃からこのプロジェクトはスタートしたのでしょうか。

LOOOP：もともと創業者の中村創一郎が上海でレアメタルの会社をやってまして、現地取引先の中に太陽光パネルメーカーもありました。東日本大震災があった時に日本のために何か力になりたいという思いで太陽光パネルを譲り受けました。その太陽光パネルを東北まで持って行って明かりをつけたり、携帯を充電したりする形でボランティア活動を行いました。そうして被災された方に喜んでいただいたこともあって、太陽光パネルに可能性を感じて会社を立ち上げたわけです。

ー被災地を太陽光発電で支援されたわけですね。

LOOOP：そうなんです。それをきっかけに、会社を立ち上げ、楽天市場の方で太陽光パネルと充電するキットを販売していたのですが、自分で発電所を作れないのかということで小規模の発電所を会社の人間と設置したところ、意外に簡単に出来たので、これをキットの形で売り出したらということで販売を開始したのがMY発電所キットです。

ー自分で発電所を作るキットですね。

LOOOP：これが、固定価格買い取り制度スタートと重なり爆発的なヒットなりまして、初年度は２件だったのが、昨年末の段階で１４００件以上全国で設置させていただいております。

ーこの商品は家の屋根にはつけられないのですか？

LOOOP：はい、これは野立てタイプになりますね。空いてる土地に設置して売電目的にしています。家庭用のものも今後は考えていいます。

ーどこが具体的に違うのでしょうか。

LOOOP：FIT制度の買い取り制度として小規模発電は自家消費がメインで、余った分を１０年間売電できますよ、ということですので。

ー仕組みはそうですが、部材的な違いもあるのですか？

LOOOP：パネル自体は一緒ですが、家庭用の場合は屋根に取り付ける部材や蓄電池との連携があったりと違う部分があります。

ーそれにしても、すごいネットワークですね、１０００件以上は販路はあるということですよね。これは個別に営業されて積み重ねていっての取り扱いですよね。

LOOOP：現在、１県残っていた福井県でも設置を進めていて、年内には全国４７都道府県すべてでの設置となる予定です。

ーすごいですね〜！

LOOOP：自然エネルギーをたくさんの方々に広めていただきたいと言う想いで、良い製品・サービスにこつこつ取り組んできた結果です。

ー太陽光パネルはいろいろ波風立ってる部分もあると思いますが、取り組みの中で、ご苦労されてる部分があれば教えてください。

LOOOP：大規模なものには近隣のご理解も必要なので説明会を行っています。

ー１０００件以上の仕入先があるというのはキット販売の結果なのでしょうか。また、購入される方はどのような方が多いでしょうか。市民団体とかですか？

LOOOP：一番多いのは土地を持ってる地方のある程度裕福な方になるのでしょうか、投資の意味合いも多いですからね。建設会社さんなど事業の一環としてやる場合も多いですね。やはり土地がある程度必要ですから。当社は、製造から販売までを一貫して行っているので、プライスリーダー的な立ち位置になっておりまして、当社価格を他社が参考にされている、という話を聞きます。要はコストをあまりかけずに事業ができて、品質的にもちゃんとしている。品質管理もしっかりやっておりますのでお客様には満足していただいております。

ー設置して５年で回収できると書いていますものね。

LOOOP：部材だけだと、そうです。

ー銀行に預けるよりもいいのかなと思ってしまいました。

LOOOP：そうですね、投資信託と比較してメリットがある部分はシミレーションしています。FIT制度自体が国の制度なのでリスクが少ないと考えています。またFIT買取価格が下がっても部材の値段で元が取れるようにと考えています。

ーすると意外に小さな規模の発電所だったら場所があったらすぐに出来ちゃいますね。

LOOOP：一番最初は１２キロワットが主力でした。自作する場合、電気工事士免許が必要なのですが、社員のお父さんが自分で作りたいと言って、勉強されて免許を取った例もありました。大規模の７０キロ以上の発電所もあるのですが２人でコツコツ作られた例もあります。

ー工事代がかからないから、より気軽に作れますよね。例えばマンションで布団を干す代わりに太陽光パネルを広げて発電できたらいいなーと思っているんですがね（笑。
ボク達は大手とは違う市民消費者目線で売電をしようとしている会社さんのキャラクターといいますか、理念であったり、どのようなものを目指して電力販売のビジネスをしようとしているのかというところと、作られてる電気の特色といいますか、例えば、今は太陽光がメインですけども、今後は他の再エネに変換される予定があるのか、太陽光でも、もっと新しい進んだもの、未来の太陽光などについても想いがあるのでしょうか。

LOOOP：様々な方法があると思いますが、とにかく発電量を最大化して、化石燃料などに依存しない自然エネルギー主体の世界にしたいというのが当社の思いです。


自然エネルギーをもっと世界に広げるために、もっと身近に感じてもらうために、大きな志とチャンレンジスピリット、スピード感を大切に、世界をリードするLOOOPさんの今後の動きに大注目です。

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