#73  「LOBBY 創刊号」~勝手に!山中温泉復活マガジン~

皆様、お久しぶりでございます。
新しい働き方、新しい暮らし方の提案をこれまでに配信してまいりましたが、
今回は、これからの理想的な社会モデルの探求です。

地域再生、地域おこし、地方創生・・・
東京一極集中を脱却し日本を盛り上げるためにも地方を活性化させよう!と耳障りのよい掛け声をよく耳にしますが、本当に魅力的な町ってできたんだろうか?
 東京中心部でのサバイバル合戦は、年々激しくなって首都圏郊外地域からの出稼ぎ労働からの脱出する方法も見当たらず・・・

ピリッとした都会の良さと、田舎のほっこり感が融合した人間味のあるプロジェクトはないものか?とここ数年いろんなところにお邪魔して探してまいりましたが、ついに発見!
プロジェクトは、スタートしたばかりですが、全国を旅した「写真家」(都会の人)と地元愛にあふれる「女性(田舎の人)が、一丸となって挑戦する「地域復活!物語」。舞台は北陸加賀の山中温泉。
観光だけでなくエネルギービジネスや新サービス&コンテンツで東京を飛び越え世界に挑む、現代的なアプローチ!
今月からこのプロジェクトの成長を読者の皆さんと見守り、時には参加していただこうと目論んでおります。

そんなオンラインコミュニティ的なwebコラムとして毎月配信していきます!
記念すべき1回目は、旅する写真家 関根さんの「勝手に!山中温泉復活計画 スタート編」です。

加賀といえば耳にしたことのない人はいないであろうネームブランドがある
加賀百万石、前田家、本願寺、
魚や蟹などの海産物、日本酒
温泉に観光地
木地、漆、蒔絵などの伝統工芸
しかしその実、消滅危険都市としての一面もある

そんな中で加賀市主導の電力サービスが全国他都市に先駆けてスタートし
未来には新幹線が開通するという
これからの展望が期待される都市でもある

まちの未来への希望が見える中で、実際に地域に身を投じると
高齢化問題、空き家問題、若者の流出といった、どの地方にも見られる問題が渦巻いている

LOBBY
アルベルゴディフューゾというまち全体をホテルに見立てたまちづくり構想がある
従来のホテルでは到着から出発までの時間を、食事もお風呂もホテル内で済ませるスタイルが主流であった
一方のアルベルゴディフューゾとは
素泊まりの宿に泊まり、まちの飲食店で食事をし、飲み屋でお酒を飲み、風呂屋で湯を浴び、
まちのアクティビティーやものづくりなどの体験をする
まちに散在している機能を活用してまちそのものに宿泊するというスタイルだ

LOBBYとは文字通りまちの玄関口として旅行者を迎え入れ
まちのコンシェルジュとして訪れる人々の周遊性を高めるための施設となる

LOBBYが全国に先駆けて置かれるのが加賀にある山中温泉地区
その名の通り、まちの中心には菊の湯と呼ばれる地元に愛される総湯が存在し
人々のコミュニケーションの場として日々の暮らしの中に溶け込んでいる

菊の湯からほど近くに地元の名士、新家家の所蔵していた家屋があった
元は大きな屋敷であったが現在は蔵などの一部を残して解体が行われていた
解体にストップをかけ、最後に残った新家家の屋敷をリノベーションし、
まち再生のきっかけを生み出そうというのがこのLOBBYという企画のスタートである

LOBBYが山中温泉地区を舞台にどのように活性化事業をおこなっていくのか
まち、人、文化、素材をこれからどう活かしていくのか
LOBBYの今後の展開に期待しwatchしていこうと思う

文:旅する写真家 関根

旅する写真家:関根さん

京都生まれの東京育ち。
滋賀県で学生時代を過ごし田舎暮らしが身に馴染む。
神奈川の動物関係の大学に進学するも何故か茶屋に就職。
カメラにハマり仕事を辞めて没頭。
日本全国を旅しながら日本の風景や文化、動物の写真を撮る生活を送る。
主に日本の地方を巡り撮影をするうちに地方の良さ、問題などにも関心が及ぶ。
自由気ままに縛られない人生を送り、無名であることこそ至上としてきたが、
社会が許してくれず、地域再生プロジェクトに組み込まれる。
人とのコミュニケーションは苦手ながら、子供と動物に異常に好かれる特性がある。
尊敬する偉人は「蕭何、典厩、寒貧」

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