#19  驚き!利尻島の発電所とエネルギーへの取り組み

みなさん、今回ボクは日本の最北の浮き島利尻島にきています!
北海道は2001年1月に「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」が施行され、風力発電を中心に再生可能エネルギーの導入が大規模に進んできました。なんと2050年に再エネ比率を100%に転換する目標のもと様々な取り組みが行われています。

2050年には地熱や小水力も伸ばし、電力使用量を現在の半分以下に減らすことで、再生可能エネルギーによる電力の自給率を200%に高める。生み出した電力の半分は他の地域にも提供できるようにする。原子力にも化石燃料にも依存しない未来の「電力供給基地」になることを目指す壮大な構想のようです。

特に利尻島、礼文島などの離島には現在は小規模な火力発電所が中心ですが、燃料確保の問題もあり、再生可能エネルギーによる自立型の電力供給体制の構築が急務になっています。

今回のハピエネは利尻島のエネルギーについて知ることで、新しい未来のエネルギーを想像してみようと思います。エネルギーの未来を考える上で利尻島の取り組みにはヒントがありそうです。

興味深いことに、利尻島の電気事業の歴史は古く、鴛泊の場合は大正10年利尻水力電気株式会社、鬼脇は大正9年鬼脇電気株式会社として営業が開始したそうです。今メインで島のエネルギーを作り続ける沓形発電所は昭和25年に利尻電気漁業協同組合連合会が発足して漁業組合が元になって作った火力発電所としても有名です。

また2001年11月には北海道電力が風力発電の利尻カムイ発電所を建設。この発電所は風力発電の技術検証を目的にしていているようです。

風が吹いて、潮のにおいがしてきた。ドラマになりそうな活気あふれる港の風景が目に浮かびます。神居の里を抜けると2013年に道内で初めて両面太陽電池システムを導入した利尻高校があり、その横に総合体育館の夢交流館があります。

雪の残る利尻富士とピラミッドをモチーフしたビジュアルが目印。
その横に太陽光パネルと風車が4機回っていました。

お話を伺いに役場の総務課防災エネルギー係でお話を聞くことに。防災の面でも自立した発電所は必要です。その部分では北海道は電気の絶好の産地となるポテンシャルを多く秘めてはいるものの、島全体が国立公園ともいえる環境でもあるので、むやみに太陽光パネルを設置出来ない話を聞きました。
実際、あの美しい景色を見ると砂浜や森の中で太陽光パネルは見たくないのは事実です。
最後に、利尻島のスマートシティ化に向けての取り組みとして屋上にある太陽光パネルを見せてくれました。

また、利尻島役場では島民にエネルギーについて関心を持ってもらうために、ソーラーカーを準備中でした。お祭りやイベントで太陽光パネルを見ることで子供から大人まで再エネに関心を持ってもらいたいと利尻島のスマートシティ化の思いを語ってくれました。

雲が動いて利尻富士が悠然とあらわれた。

海底火山が隆起して出来た浮島、利尻島はファンタジーアイランド。
風力、水力、バイオマス、太陽、地熱など、エネルギーの産地として数多くのポテンシャルを持つ利尻島。利尻富士のてっぺんに雪がまだ残っている頃に、島に夏がやってくる。

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