#22  生活クラブエナジーの電気を選ぶことが未来を選ぶこと 後編

前編に続いて、生活クラブエナジー の半澤彰浩専務理事のインタビュー後編です。さぁ、自然エネルギーを選びサスティナブル(持続可能)な社会の作り方。さぁ、みんなで考えてみましょう。

—省エネするとお得になる料金プランがあると聞きました。

半澤:組合員のアンケートでは期待するメニューとして高かった。まず供給事業の安定をすすめた上で、来年以降ですかねメニューに入れるのは。

—なかなか思い切ったメニューだと思いました。

半澤:いやいや、省エネは我々のエネルギー政策の柱なので、組合員の活動と連動するようなメニューは非常に良いということでアンケートでも支持されています。

省エネがエネルギー政策の柱

—夏場に省エネで協力してくれると電力消費のピークが下がるので、登録して協力してくれた人は基本料金が安くなるのがわかりやすいかなと思っています。

半澤:ただ、今の3段階の料金設定、日本固有の料金制度ですけど、これは省エネを推進する料金設定ですよね。たくさん使えば高くなる。でも自由化でそれが崩されてたくさん使えば安くなるっていう売りをみんなやっています。

—ハイ、みんな激安サービス合戦ですね

半澤:それは、この先に原発を広げる話に繋がるんじゃないかと考えています。
この3段階の料金設定を踏襲してやることが、小さく使ってる低所得者を保護する仕組みでもあるので、その性格は守りたいと。20アンペア以下も我々は受け付けますが、それ以下は受け付けない電力会社もありますからね。差別化が進むんでよね。でも、自由化ってことだと思いますがね。

—配送センターの屋上にはソーラーパネルありますが、例えばあれも電源にして販売されてるってことなのでしょうか?

半澤:あれもその1つですけど、小さいやつばかりだと、自給調整で手間がかかるんですよ。

—発電所は配送センターのソーラーパネル以外もたくさんあるんでしょうか。

半澤:そうですね、たくさんあります。生産者が所有している空き地の活用や消費材の生産者と連携したソーラーを作ろかと計画していますね、1万2千キロワットぐらいですかね。設備容量でいくと、これがベースにあってこれから広めていくところもありますし、これは生活クラブが作る発電所ですよね。北海道で市民出資の方々と一緒に風車を立てました。

太陽光ばかりの現状から新しい発電所を増やす

—太陽光の発電ばかりじゃないんですね。

半澤:太陽光以外も小水力やバイオマス、そして風車を増やしていこうと考えていまして、バイオマスは我々では開発に時間がかかるので連携している企業から調達しています。

—そんなパターンもあるんですね!全部自社でやってるわけじゃないのですね。

半澤:はい、それじゃ出来ないですからね。市民出資の市民電力が広がっているのでそれらを組み合わせています。3つだけ市民電力発電所と契約したので4月から供給していますよ。

—生活クラブの関連の団体がやってるところで調達しているんですね。でも、まだ足りてないですよね。

半澤:はい、将来自然エネルギー100%にしていくためにも電源が必要ですね。我々は自然エネルギーが豊かな生産地で小水力、風力などの開発と、その他電源の調査を引き続きやっていきます。

生活クラブエナジー http://seikatsuclub.coop/coop/press/20141121a.html
生活クラブが2013年に生活クラブ総合エネルギー政策を策定。その基本政策「脱原発」「エネルギー自給」「CO2削減」です。そして人と自然が共生していく社会をめざし「つくる」(自然エネルギーをつくる)、「使う」(自然エネルギー由来電力を選択して使う)、「減らす」(省エネをすすめエネルギー使用を減らす)。㈱生活クラブエナジーはこの3つ柱を具体的に実現する会社として2014年10月に設立されました。

INDEXヘ戻る

Follow us!